宮城県白石市で循環する農ある暮らしを夢見て奮闘するあれこれふぁーむさん

宮城県白石市で循環する農ある暮らしを夢見て奮闘するあれこれふぁーむさん

今回は宮城県白石市で循環する農ある暮らしを夢見て奮闘する女性二人(あれこれふぁーむ)、はっぴーさんといっそんさんの紹介です。

自分たちが担い手に

みなさん「耕作放棄地」という言葉を聞いたことはありますか? 文字からでもなんとなくイメージは 湧くと思いますが、耕作放棄地とは「以前耕作していた土地で、過去1年以上作物を作付け(栽 培)せず、この数年の間に再び作付け(栽培)する意思のない土地」と定義されています。 現在農家の高齢化が進む日本では、この耕作放棄地が増加傾向にあるのが現状なので す。 そんな中、宮城県白石市の耕作放棄地に目を向けたの が、今回ご紹介するあれこれふぁーむさんです。 いっそんさんとはっぴーさんの二人で運営しており、お二人 とも20代の女性というのがまず驚きです!宮城県出身のはっぴーさんと福島県出身のいっそんさんは同じ大学で出会い、その頃から東北を盛り上げていきたいとい う気持ちがあったようで、はっぴーさんはツアー会社と一緒に地域をPRするというサー クルに所属し、いっそんさんは実際に生産者の方と野菜を作り、それを使ったカ フェを運営するという活動をしていたそうです。「そこでの経験や繋がりも、今の活動に生かされて います。」と話してくれました。

 

いざ、農ある暮らしへ

大学卒業後、二人は別々の職に就きますが、2020年の新型コロナウイルス流行をきっかけに将来を考えるようになったそうです。やりたいことが合致 したため、心機一転、循環する農ある暮らしを夢見る2人は白石市に土地を借り、およそ1年間の週末農業を経て、2年目には本格的に農業に取り組むため、「合同会社あれこれ」を設立しました。 お二人は高齢化や獣害により増加 する耕作放棄地を活用し、農業を通して白石を盛り上げていき、いずれは宮城県と福島県の架け橋になることを目指しているようです。その他にも「農業」に興味を持っても らえるように発信するなど様々な活動をされているようです。  あれこれふぁーむさんは、約20品目以上の野菜を栽培しており、農薬や化学肥料不使用で、手間を惜しまずに愛情を込めて育てています。「農業未経験で始めたばかりのため、それぞれの畑に合った作 物や獣害のない作物をいろいろと試していて、今もなお、試行錯誤しながら育てています。」とお話していました。 最近では、そんなお二人の頑張る様子を見て声をかけてくれる方や、発信に対してSNSでメッセージをくれる方が増え、繋がりが広がっているそうです。 

野菜だけでなくお米も育てているあれこれふぁーむ。稲刈りした米を昔ながらの方法で「はさがけ」し、自然乾燥で稲を乾かしているのです。豊かな自然の中で乾燥させたあれこれふぁー むの自然乾燥米は、もっちりと甘いのが特徴です。また、干した後に残る藁も再利用し、野菜を育てるときのマルチがわりに利用したり、藁細工をして手工芸品を作ったりするのも循環する農ある暮らしを目標とする二人には欠かせない ことなのです。

 

あれこれやってみる

あれこれふぁーむさんは、農業だけでなく、自社サイトの制作から名刺デザイン・動画作成など、クリエイティブな面も併せ持っています。ホームページを見てみると、心温まる可愛いイラストに目を惹かれます。このイラストはいっそんさんが描いたもので、手書き文 字ははっぴーさんが書き下ろしたものです。あれこれ ふぁーむ公式キャラクター「東北ほまれちゃん」も誕生しており、今後はこの東北ほまれちゃんも一緒に白石から東北を盛り上げていくそうです。  

 

Web世代に響く新サービス「あれこれ畑」

私が取材に行かせていただいた際に惹かれたのは「あれこれ畑」というサービス です。このあれこれ畑とは、オンラインにて野菜栽培を擬似的に体験し、その野菜が実際に食べ られるというサービスです。野菜を単に購入するのではなく、自分が食べる野菜の成長の様子を 公式LINEにて見ることが可能で、安心して野菜を食べることができ、野菜をこれから育て てみたいと思っている方にも、良いサービスだなと思いました。 「耕作放棄地」を活用し多くの方に農業や自然に興味を持ってもらおうと頑張っているあれこれ ふぁーむさん。またお邪魔させていただきたいです。   あれこれふぁーむHP↓ https://arekorefarm.com

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