四十年守り続ける、オーガニックの一本柱

四十年守り続ける、オーガニックの一本柱

大滝自然農園は最近盛り上がりをみせる宮城県秋保(あきう)の奥座敷に広がる農園。農園の他にも農産加工施設やレストランの運営している。

農園は代表である佐藤茂さんが40年前に起業し始めたのがきっかけだ。初めは野菜の育て方や農薬の使い方全てわからなかったため、農薬や化学肥料を使用せず野菜作りをスタートさせた。しかし、野菜は元気よく育ち周りの方からのおいしいという声が見る見るうちに広まっていったため、自然を壊さない自然循環型農業を目指し今まで一度も農薬や化学肥料を使用せず現在に至る。肥料は農園で飼育している平飼いの鶏の糞を使用し良質な堆肥生産に取り組んでいる。
アレルギーを持ったお客さんは、大滝自然農園の野菜の利用を始めてから症状が改善されたという方が多い。大滝自然農園産は農園の近くに農家レストランも運営している。取材後に実際にレストランに伺った。 外観は自然になじむログハウスの作りで入る前から建物の壮観に心が躍った。             
そして入店して一番初めに目についたのが入口に置かれた沢山の新鮮な野菜たち。

おいしいの声が嬉しくて自然循環型農業を貫く

元気な野菜を見ていると爽やかで優しい声で「こんにちは。その野菜は先程目の前の農園で採れた野菜です」とレストランを切り盛りする佐藤さんが出てきてくださった。(現在は農園代表の息子さんの奥さんがレストランを営んでいる)さらにワクワクが高まった。
私が伺ったのは平日だったため、メニューはしいたけの炊き込みご飯、季節の野菜プレートか季節のパスタがメインだった。土日はカレーや他のメニューもあるそうだ。
私はしいたけの炊き込みご飯、季節の野菜プレートをチョイスした。しいたけも小松菜も行者菜も全て大滝自然農園さんで栽培している無農薬の野菜たち。どの料理もお野菜本来のうまみが出ていてお腹も心も目もすべて満たされて普段よりも優しい気持ちになれた気がした。現在レストランは息子さんの奥様が切り盛りしている。そのため代表と代表の奥様はこれまでにやりたかったがあまりやれていなかったことにも積極的に取り組んでいきたいと話している。



お弁当の納品先が増えた

震災以降は新鮮なお野菜を使用したお弁当も作っていて現在では県庁にもおろしているとのこと。これからはそういったお弁当の販売や、野菜の加工にもさらに力を入れて本当においしい野菜をより多くの人に体験してほしいと話す。農園体験プログラムも開催しているため、機会があればこの素敵な自然に包まれていただきたい。

 

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