農家である自分たちが食べている一番いい野菜をお客様に届けたい

農家である自分たちが食べている一番いい野菜をお客様に届けたい

今回は山形県山形市で化学農薬・化学肥料・動物性有機肥料を一切使用しない自然栽培でお野菜を育てる「あなたの食の帰る場所361°さん」のところへ取材に行ってまいりました。


「あなたの食の帰る場所361°に込められた思い」

あなたの食の帰る場所361°代表の加藤 祈理さんは以前、東京の歌舞伎町でホストのマネージャーをしていた。

そんな少々変わった経歴を持つ加藤さん。当時は忙しく働いていたが、ふとした時に東京の多くのコンクリートや建物に囲まれた環境、多くの人の中での暮らしが合わないのかもしれないと感じることが多かったとのこと。

自分は土の上で自分に合った暮らしをしたいと思い地元の山形に帰ることを決意。

ご実家が江戸時代から代々続く農家であったため、加藤さんは山形に帰ると同時に農業を始めた。

山や土、虫などの自然に囲まれ今までの暮らしとは真逆の生活を送る中で、東京でのすり減った心が回復していくのを実感していた。

元々は、自分が農業をやっていくことは考えていなかったそうだが、土に触れていくうちに心がよみがえっていく感覚があり、それとともに本格的に農業をやっていこうと思い、11代目として農業を受け継ぐことを決意。

そんな、加藤さんがつけたあなたの食の帰る場所361°」は、あるアーティストの楽曲を参考にした名前だそうだ。音楽が好きな加藤さんはその曲に心を撃たれ、自分の農業もいつか人の帰ってくる農業になればという思いのもとこの名がついたそうだ。


「農家が一番いい野菜を食べている?」


加藤さんは現在お父様と二人で農業をされている。

江戸時代から続く農家で加藤さんは11代目。自然栽培を始めたのは10代目のお父様が農業を始めた時だった。

お父様が農業を始めたのは今から約17年前。当時は、現在では使ってはいけないような農薬が広まった時代である一方、安心安全な野菜への着目もされてきた時代でもあった。


農家は基本的に収入を上げる為に仕方なく農薬を使い化学肥料を使用し収穫量をあげる。そうでもしないと同じような形で、見た目がきれいな野菜を栽培することは難しく、一般的なスーパーでは形が悪いだけで売れないため、仕方なく農薬を使っている農家さんが多い。

世界的に見ても日本の農薬の量は、実は多いのが現実だ。

加藤さんのお父様の上の代までは農薬を使っていたそうだが、自分たちが食べる野菜は形にこだわらないため、農薬を使わずに栽培していたそうだ。つまり農家が一番安心安全でおいしい野菜を食べていたのだ。

その自分たちが食べているような一番いいものをお客様に渡したいという気持ちで加藤さんのお父様は自然栽培を始めた。


ただ、自然栽培で野菜を育てると、思うように収量がなかったり、売り上げの見込みを立てることができなかったり、形がそろわず販売する場所が限られてくる。収入を考えると大変なことが多いが、一人でも多くの人に本当の意味での安心安全な野菜を食べてほしいという思いで農業を続けているそうだ。



「これからも二人三脚で」


自然栽培は天候に左右されやすく、最近は毎年異常気象が続いているため思うようにいかないことも多いとのこと。

雨が多いと思いきや日照りが続いたり。毎年の自然の状況が変わるため毎年、植える種の品種を変えてみたり、その土地にあった野菜を作るために種の自家採取も行う。


父と子で時には意見の食い違いもあるが、これからもよりよい野菜を少しでも多くの方に食べてもらうために二人三脚で頑張っていきたいと話していた。

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