愛情込めて手作業で収穫
セリは水田のような環境で、水に浸かった状態で栽培されています。浸っている部分が茎として生長するので、長さに合わせて水位が管理されています。また、収穫は、手作業で丹念に行われているんです。冬、冷たい水の中へ入っての作業は大変なことですが、セリは厳寒の季節が一番風味が豊かになります。スーパーでは高級な野菜の部類でもあり、買っちゃおうかしら〜と一呼吸置かれがちです。
栽培を支える豊富な良水
セリの栽培においては水質が、味に関わるポイントになります。大沼さんのセリ畑ではこだわりの井戸水を引いて水源にしています。 また、収穫後にも洗浄のためたくさんの水を必要とします。水質の良さと、多量の水源に恵まれた場所が大沼さんのセリ畑なんです。
大沼さんは宮城県の飲食店や、卸売市場へもセリを納品していて、大変多くの需要を感じているそうです。特に鍋物の具として人気があり、煮合わせるだけで冬ならではの香りが漂います。また、天ぷらやお吸い物、卵料理に加えることで、彩りと香りを添えることができます。根の部分も美味しいのに加えて、茎と葉と根っこが合わさると、見た感じが不思議と洒落た料理になります。