野菜の栽培方法

野菜の栽培方法

今回は、有機栽培、無農薬栽培、慣行栽培といった野菜の栽培方法について、とうほくやさい便の考えをまとめてみました。


近くのスーパーでも一部の野菜には、「有機」のマークがあり、見慣れた言葉になりましたが、そもそも有機野菜とは、農水省が定めた有機JAS規格を定めた野菜のことを意味します。https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-55.pdf


上記が農水省が示す規格になりますが、肥料や、駆虫剤等の農薬、色身を維持するための調製剤等、農業で使われる薬剤等が細かく規定されております。


この規定を満たす農法を2年以上の期間続けることで、「有機」のマークが使えるようになります。


一方で、この有機栽培については、いろんな考え方があります。

人工的な薬剤を使っていないような印象を覚える人も多い中で、実は有機野菜といえども、許可されている薬剤は使用されていることを指摘する方もいれば、

そもそも有機野菜ではなくとも、日本の厳しい基準で食品検査は行われており、通常の野菜でも体に害はないだろうという人もいます。


私たちがこれまで出会った農家さんの中には、


「有機でやりたいし、実際にやっているんだけれども、新規就農したばかりで2年経過していないから有機を謳えない」と悩む若手農家さん


「害虫にとても弱い野菜だから、有機で栽培していたら、とてもじゃないが生活できない」と嘆く農家さん


「そもそも薬剤は一切使いたくないから、有機栽培ではなく、無農薬栽培を徹している」という強いこだわりのある農家さん


「我が家は有機だけれども隣接するお隣さんが化学肥料を使っていてそれが流れてきてしまって困っている」小規模農家さん


などなど、様々な境遇で様々な考えを持ち、農に向き合う人たちがいらっしゃいました。



有機や無農薬栽培をした場合に、農家さんの負担が増える場合があるのはもちろんですが、野菜自体も、スーパーに並んでいるような同じ色、大きさ、形のようには成長しません。
栽培環境によっては育ちが悪いものや、形が悪いもの、虫に食べられることもよくあります。


野菜を買う人たちにも様々な考えの人がいて、家の近くのスーパーで献立に合わせた野菜を購入する人から、マルシェや通販でこだわりの野菜を仕入れる人、形が揃っていて安い野菜を好む人もいれば、形が不ぞろいで倍の値段がする有機野菜を好む人もいます。


人の生活や価値観は本当に多様で、それと同じように農家さんの考え方や栽培方法も多様です。


とうほくやさい便は、こういった栽培方法のものしか扱わない、といったルールを設けるのではなく、一人一人の農家さんの声を聞き、その栽培方法のこだわり、野菜農家としての考え方を丁寧に聞き取って、それを配信することと合わせて、野菜をお届けしていきます。


地球に優しいだけでなく、生産者にとっても、消費者にとっても無理のない農業の一助になればと思います。


一律にキレイに整った野菜ばかりを毎月お届けできるわけではありませんが、栽培する農家さんの背景と、野菜自身の個性を知り、楽しく美味しく野菜を食べてもらえたら我々も何より野菜を大切に育てている農家さんもいちばんの幸せです。

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